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防災編(4)

不同沈下を防ぐ(その2)

 

造成などせずに、初めから自然な地面の上に、家を建てればいいんではないの。

造成などするから、一つの敷地に、固い部分と軟弱な部分が出来てしまって、不同沈下の原因になる。

それに土を移動させたり、擁壁を造ったりするのには、1つの敷地について数百万円かかる。そしてその分は、土地の分譲費に上乗せされて、結局土木業者の儲けになるだけ。

その上、元々植わっていた樹木や植物を除去してしまうのだから、自然破壊にもなるし、土地の保水能力を低下させてしまうので、大雨が降ると、下流の河川を増水させ、洪水を引き起こす原因になる。。

何もいいことないじゃん。だのになぜ造成するの?

 

実はここにも、以前に述べた床上浸水の場合と同様に、「規格型住宅」が影を落としているのです。

 

前回でもお見せしました(図5)と(図6)をよく見比べてください。建物自体は、ほとんど同じに見えますが、だだ1か所、違っているところがあります。お気付きですが。

 

 

 

そう、造成して平坦にした地面に建っている(図5)は、基礎の立ち上がり高さが、左も右も同じです。しかし自然のままの傾斜地に建っている(図6)は、基礎の立ち上がり高さが、左側よりも右側の方が高くなっています。

ただ、これだけの違いです。

 

しかし、これによって、建築の構造材の組み方が変わってきます。まず、建物全体を支える水平材である土台の位置が、場所によって違ってきます。また、柱の長さも部分部分で違ってきます。それに伴う耐力壁や筋交いも違ってきます。

 

このようなことは、設計事務所が設計し、工務店が施工する、従来の一品生産的在来工法として建てる分には、なんでもないことなのです。

しかし、ハウスメーカーが販売する規格型住宅においては、いろいろな部分で規格から外れることになり、たいへんやり難く、手間もコストもかかってくることになります。

ですから、ハウスメーカーの規格型住宅を建てるという前提で、分譲地を造成するときには、ディベロッパー(開発業者)は、前回の(図2)のような、ひな壇型の造成を行うのです。

 

そして、それが普通になってしまって、今では土地のみで売る場合でも、ほとんどが、ひな壇型の造成をするようになってしまいました。もちろん、そこには、土木業者の仕事確保の思惑も重なっています。

こうして、日本においては、宅地の開発とは、山や丘を丸坊主にしてコンクリートの擁壁で固めた、ひな壇を造るということになってしまったのです。

これは、ほんとうに、ばかげたことではないでしょうか。

 

今回の冒頭に述べたように、

●造成などするから、一つの敷地に、固い部分と軟弱な部分が出来てしまって、不同沈下の原因になる。

●土を移動させたり、擁壁を造ったりするのには、1つの敷地について数百万円かかり、その分は、土地の分譲費に上乗せされて、結局土木業者の儲けになるだけ。

●元々植わっていた樹木や植物を除去してしまうのだから、自然破壊になり、土地の保水能力を低下させてしまうので、大雨が降ると、洪水を引き起こす原因になる。。

 

本当に、何もいいことないのです。

こんなことは、もうやめて、土地は自然のままで、樹木や植物も植わったままで、必要最小限の設備工事(水道や排水の工事)だけを行って、売り出すべきです。

 

その場合、土地は元々の地形のまま、傾斜しているかもしれませんから、庭は斜面になるかもしれません。

しかし、それって、むしろ楽しいことではないでしょうか。私なら、そんな自然な傾斜地の方が、コンクリート擁壁で固めた、ひな壇造成地よりも、ずっと面白いと思います。

そして、その自然な地形を利用して、変化に富んだ庭をつくり(実際、日本のほとんどの住宅の庭って、ちっとも面白くない)、自由て楽しい空間構成の家を造って住む方が、ずっとワクワクすると思うのですが。

 

その一例(図7)