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家づくり編

設計事務所のつくる住宅は、なぜかどれも似ている

 

設計事務所の設計した住宅は、どれも似ていると言うと、そんなことはないだろうと皆さんは思うかもしれません。設計事務所というのは、デザイン的な個性を売りにしているところが多いのだから、その作風は千差万別であるはずだと。

 

はい、私もそう思っていました。

ところが、インターネットでいろんな設計事務所のサイトにアクセスして、その作品ページを見てみますと、そのほとんどが、なぜか類型的で画一的なのです。

 

もちろん一つ一つの住宅が全く同じというわけではありませんが、そのデザインコンセプトが、きわめて似通っています。そして、それを一口で言うと、シンプルなボックス(箱型)ということになるかと思います。

試しに「設計事務所−住宅−○○(地名)」などのキーワードで検索して、そこに出てきた設計事務所の作品ページを、順に見ていってください。その多くが、判で押したように、外観も内装も、シンプルなボックスであることに気付くはずです。

 

なぜそうなるのか。設計事務所というものは、ハウスメーカーなどと違って、自由なデザインポリシーで制約のない設計を行えるはずです。しかも、クライアント(建築主、施主)は皆違うのですから、それぞれの住宅が独自のコンセプトのものになってしかるべきです。

それなのに、この画一性、類似性は、どうしたことでしょうか。

 

私はそこに、自由とか個性とかいうことを、言葉の上では標榜しながら、その実、ある特定の先駆者のエピゴーネン(形だけをまねた追随者)でしかなく、本当の創造性と深い住宅観に欠ける設計士像というものを見てしまうのですが、そのことは今回は突っ込みません。

 

それよりも私が問題にしたいのは、彼らが好むシンプルなボックスという家のあり方についてです。なぜそれを問題にするかというと、もし私がクライアントだったら、率直に言ってそのような家に住みたいと思わないからです。

 

たしかに、シンプルなボックスは、クールで綺麗です。でも、そのような空間に起居する自分を想像した時、なにかよそよそしさと言うんでしょうか、気取りと言うんでしょうか、スキマ風と言うんでしょうか、そんなものを感じてしまうのです。

もちろん人それぞれの感じ方があって、そういったシンプルでクールは空間が好きだという方もおられると思います。

でも私は、やはりもっと温もりのある、インティメートな(親密感のある)住まいで、気取らず、伸び伸びと暮らしたいと思います。

皆さんはどうですか。

 

ところが、そのような温もりや親密感を感じさせるような家は、なぜかインターネットではなかなか見つかりませんし、住宅雑誌にもあまり載らないようです。

それで、私がこれまでに各地を旅したりドライブしたりしていて目にとまり、印象深く思った住宅、それはすなわち私が造ってみたい住宅や住んでみたい住宅なんですが、それを次回からいくつか皆さんに見ていただきたいと思います。

 

(私自身、設計士ですから、自分の設計した住宅はもちろん好きなのですが、自己のデザインポリシーに影響するような強い印象というものは、しばしば他の人の設計した優れた住宅によって与えられます。ですから、私は他の人の作品を見ることは、自分の設計を深めるためにも、とても大事なことだと考えています。)