home page

sitemap

*

office

gallery

profile

article

fee

music room

fellow

favorite

*

*

link

blog

E-mail

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

設計編

音音痴

 

以前に「スタイル音痴」という題で、家づくりにおけるスタイル(様式)についての感覚の欠如について書きましたが、今回は「音」について書くので、変な題名ですが「音音痴」にします。

 

建築とは、一般的には視覚(外観や内装のデザイン)と皮膚感覚(暑さ寒さや湿度)が、その捉えどころの中心で、音というものは、それらに比べると軽視されているように思います。

しかし実際に生活をしてみると、音のことは住みよい家をつくるにあたって、たいへん重要な要素であることがわかります。

 

そして現実的にも、住宅トラブルの多くが、音に起因しています。

近隣の騒音が気になる、あるいは逆に、こちらの音がやかましいと近所から苦情があったなど。また家の内においても、隣室の音がよく聞こえるとか、2階の足音が1階に響くとか、夜トイレを流す音で目が覚めてしまう等々。

本当に音に対するクレームが、住まいのトラブルの半分以上を占めているのではないでしょうか。

しかもそれが、時には殺人事件にまで発展してしまうというのが、音のトラブルの特徴です。

それだけ音のストレスは、人間の心にとってダメージが大きいということだと思います。

 

ところが、その音に対する配慮が、ほとんどの住宅で、しっかりなされているように思えません。

たしかに音の問題は、住み始めてから気付くものですから、設計段階や工事段階で一般の人が、その状況を予測することは、なかなか困難です。

しかし、建物が完成してから、これを改善することは、いろいろな困難や面倒が伴い、(もちろん出費も、)しかも、なかなか思うような効果が上がらないことが多いので、そのために問題がエスカレートしてしまう場合が多いようです。

 

ですから、そういった音の問題が発生しないように、設計段階で十分配慮しておくべきなのですが、それが現実にはほとんどなされていません。

その原因は、第一には、やはり設計を担当する者が、音に対する知識を十分に持っていないことが多く、配慮に欠けてしまっていることが多いことにあると思います。

中には、遮音と吸音の区別も、はっきり分かっていない人がいて、部屋と部屋との間を遮音するのに、壁の内部に吸音材を詰めておけば事足れりと考えている人もいるくらいです。

また、たとえ設計上の配慮がなされていたとしても、施工者が無知ですと、音響的にいい加減な工事になってしまい、効果が無くなってしまいます。

そのように、音対策というものは、なかなか難しいことではあるのです。

 

しかし、静かな家、近隣の音や交通騒音などが気にならず、またこちらで発する音(楽器やオーディオの音、子供の歓声、ペットの声など)にも神経質にならずにすむ暮らしは、安らぎと自由を得て、のびのびとした心穏やかな生活をもたらしてくれます。

それは、家として一番大切なことではないでしょうか。

ですから、音のことがきちんと配慮された家をつくることは、とても大事なことです。

 

 

音の設計について、もうすこし知りたい方は、私たちの設計室のサイトの中の、下記のページをご覧ください。

「音」を設計する(良好な音環境づくりのための4つのポイント)