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中庭の効用

 

連載「ここがおかしい日本の住まい」もだいぶ回を重ねてきましたが、それに連れて「ここがおかしい・・・」というよりも「こうしたらよくなる・・・」という内容に変わってきたような気がします。しかし、まあ一応、当初のタイトルどおり、もう少し続けたいと思います。

 

さて今回は、中庭についてです。

中庭といっても、広いものではなく、私がお勧めしたいのは1坪(2畳)から1.5坪(3畳)くらいの小さな空間です。文字通り「坪庭」と言ってもいいでしょう。

これは、特に周りに住宅が建て込んでいて、しかも間口が狭く奥行きが深い、細長い敷地にうってつけの手法です。

 

それで思い起こすのは、やjはり京都の町屋です。

間口が狭く奥行きが深い京都の町屋には、必ずと言ってよいほど、中庭(坪庭)が設けられています。

下の画像はその一例です。

 

 

こういった親密感のある空間は、私は大好きです。

そして、単に親密な雰囲気というだけでなく、奥の方の部屋にも通風や採光を確保するという意味で、居住性にも大きく貢献しています。

こういった空間は、近頃の家にはあまり見られませんが、この手法は現代においても市街地の住宅では、きわめて有効です。

 

私の設計事務所でも、これまで中庭を持つ家をいくつも設計してきましたが、その一例をお目にかけましょう。

まず平面図をご覧ください。

 

 

この住宅は、元々建っていた長屋形式の家を取りこわした後に建て直したものです。ですから、間口の狭い敷地が並んでおり、それぞれが敷地境界ぎりぎりに、目いっぱい建てているので、両隣との間隔は、狭いところで10センチ、広い所でも30センチくらいしかありません。それで側面の壁に窓を設けても、採光はほとんど期待できないので、すべて壁にしています。

そのかわり、ご覧のように小さい中庭を設けています。

この中庭の効果は抜群で、それに面する各室は、1階も2階も、通風と採光は十分です。

建て替える前は、このような中庭など無く、本当に陰鬱な家だったので、建て主(施主)は、大喜びをしてくださいました。

 

写真をいくつか見ていただきましょう。

 

 

リビングルーム(平面図のL)から中庭の見たところです。奥の方に、ダイニングキッチン(平面図のDK)が見えます。(奥のキッチンの窓が暗く写っていますが、ちょうど撮影時に、隣家の家が工事中だったためです。今では明るいキッチンになっています。)

 

 

ダイニングから中庭を見たところです。上部に天窓も設けていますので、たいへん明るいです。

 

 

浴室です。大きな窓は中庭に面していますので、植物などを眺めながら入浴ができますが、隣家から覗かれることは決してありません。

 

いかがでしょうか。

ほんとうに設計上のちょっとした工夫で、住まいの快適さは全然違ってきます。

特に中庭は、市街地や小さな敷地に家を建てようという方には、強くお勧めしたいと思います。