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住まいづくり篇

スマートハウスって、本当にスマート?

 

最近「スマートハウス」という言葉を、新聞やハウスメーカーの広告で、見かけるようになりました。

「スマート」って、私もよく知らなかったのですが「賢い」という意味なんですね。

それで「賢い家」って、どんなのだろうと思って、インターネットで調べてみました。

すると次のように説明されていました。

 

スマートハウス(すまーとはうす)

『英語の頭文字をとって「SH」と略記される。IT(情報技術)を使って家庭の消費電力を制御する住宅。複数の家電をネットワークでつなぎ、エアコンやテレビなどの使用を制御するのである。テレビの消し忘れをなくしたり、エアコンの温度調節を自動化したりできるために、煩わしい操作をしなくても無駄な電力消費を抑えることができる。太陽光パネルや家庭用蓄電池と接続して、発電した電力をより効率的に使うこともできる。経済産業省は2009年9月から実証事業を始め、(以下略)』

 

皆さん、どう思われました。

私は、正直言って、拍子抜けしました。

だって電気の使用量を抑えるだけのことなんでしょう。

私は「賢い家」というからには、もっといろんな素晴らしい知恵が詰まった住まいを思い描いていました。

まあそりゃ、電気の使用量を抑えるのは大事なことですが、住まいにはもっと「賢く」あらねばならないことが、たくさんあるのに。

私が、この連載「ここがおかしい、日本の住まい」で書きつづってきたことを、一つ一つ実現する方が、ずっとスマートな(賢い)家ができると思います。

 

それとこのスマートハウス(ハウスメーカーが宣伝している物)って、多額の追加費用がかかるんですよね。

約400万円です。

ハウスメーカーなどは、スマートハウスにすれば毎年約26万円の節約ができるので15年で元が取れると言っています。でもほんとに26万円もの節約が可能なんでしょうか。この点は、よく検証してみる必要があると思います。

また、仮にそうだとしても、15年後、当初400万円かけた機器類(太陽光発電パネル、蓄電池、HEMS(家庭エネルギー監理システム)、そしてそれらを結ぶ系統装置)は、きちんと稼働する状態にあるんでしょうか。もしその時に、耐用年数が来てしまって、取り換えなければならないとしたら、いつまでたっても元を取ることなどできません。

 

400万円あれば、坪50万円の家なら、16畳も広い家を作ることができます。

それだけあれば、趣味の部屋、広いクロゼット、お客さんが泊まる部屋などを作っても、まだお釣りがきます。

柱や梁を太くして、より強固で安全な家を作ることもできるし、断熱材などを、よりグレードの高いものにして、冷暖房負荷を軽減して快適な室環境をつくることもできます。遮音性能を良くして、騒音に悩むことにない家にすることもできます。

そして、それによって作られた部屋や、構造体や、室環境は、何年で元を取るなどと、セコいことを言わなくても、設計当初から永久にその豊かな恩恵を享受し続けることができるのです。

その方が、ずっといいのではないでしょうか。

 

そもそもスマートハウスには、ハウスメーカーが住宅をより高く売るための手段、すなわちユーザーに、たくさんお金を出させるための手段としての臭いが、ぷんぷんしています。

一時の流行、それも大した内実を伴わない言葉だけの流行に惑わされることなく、その400万円を、本当に価値あることに使っていただきたいと思います。

それがスマート(賢い)ということです。